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2015年9月

越前打刃物屋の仕事 パート20 両刃鋸編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

   

     (BEFORE ビフォー)                                                                 (AFTER アフター)

 

2015912111345.JPGこんなものまで修理するのかと、思われるかもしれませんが扱っております。2015912112027.JPG

 

これは両刃のノコギリで、両刃といっても包丁とは違い、片方を下にした場合

もう片方の上に向いた側にも刃が付いています。

 

 

 

 

2015912112534.JPG刃はギザギザになっており、刃数の多い細かい目の方は、横引き用で2015912113355.JPG

木材の目に対して垂直に切ります。(写真左)

 

反対側の刃は、横引き用に比べて刃が大きく、刃数が少なくなっており

木材の目に対して、平行に切る立引き用になります。(写真右)

 

 

    ≪  横引き  ≫                                                                    ≪  立引き  ≫  
 

                                                                        

2015912113854.JPG切れ止んでくると刃先が白くなり、木材を切るのにカカリが悪く滑ってし201591211580.JPG

まい、一向に切り下がりません。

木を切るどころか、息が先に切れてしまいます。

これを切れるように修理することを目立てと言い、専用の金属用ヤスリ

で、一本一本削っていきます。

立引きと横引きの目立てをするとき、それぞれヤスリの目の細かさや

大きさが違い、用途に応じて使い分け仕上げていきます。

    

 

 

 

 

    

 

 

    

越前打刃物屋の仕事 パート19 鎚打包丁編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しましては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

   

     (BEFORE ビフォー)                                                                 (AFTER アフター)

 

2015912104313.JPGこの包丁は刃を下に向けた時、上半分中央から峰にかけて凸凹になっている2015912104635.JPG

のが特徴です。

これは、鎚目をわざと付け個性を持たせた仕上げになっています。

どれ一つとして、同じ物はありません。

 

 

 

2015912105048.JPGそれに、この凸凹の部分に切った食材が触れると、一般的な包丁と比べて2015912105445.JPGのサムネイル画像

食材がくっつき難いという特徴をもっています。

反対に手入れをおこたると、その凸凹の部分に汚れがこびり付いてしまい

見た目に宜しくない物になってしまいます。    

 

 

 

201591211411.JPG当店へ持ってこられる包丁は、どんなに汚れていても構いません。201591211736.JPG

思う存分汚して持ってきてください。

新品の様に綺麗にして、お返しします。

越前打刃物屋店主 サンドーム福井へ行く(2)

9月19日から21日に行われた 『 越前モノづくりフェスタ2015 』 に

行ってきました。

 

会場は、鯖江市と越前市にまたがって建っているサンドーム福井

という所で、毎年行われています。

 

ブログに書くのは二回目ですが、もう十年以上前から勉強がてら

見学に出向いています。

 

今年のテーマは、「 越前ブランド世界へ発信 ~羽ばたけ、越前モノづくり、

夢づくり~ 」 で176の企業や団体が出展されているそうです。

 

2015921142538.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の目的は、伝統工芸である越前打刃物の技術や魅力について勉強し、

今年、テレビドラマで話題になった 「天皇の料理番」 として知られる

越前市(旧武生市)出身の、秋山徳蔵氏の特別展も魅力の一つで見学に来ました。

 

その特別展に一歩足を踏み入れると、正面にはドラマのメーキングシーンや

主人公の佐藤健さんや共演の俳優さん達のインタビューの映像が上映されていて、

時計回りに順次回っていくと、秋山氏の生誕の地や家系図、ヨーロッパでの

修業時代、天皇陛下といっしょに写っている写真等、ドラマの1シーンと

実際の写真とがパネルで詳解されていて、改めてすごい人だったんだと感じました。

 

201592115340.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

モノづくり体験ゾーンでは、コルクでオリジナルコースター作りやペーパークラフト、

伝統工芸の体験など、大人から子供まで楽しく真剣にやっているのが覗えました。

 

毎回一番の楽しみである刃物のコーナーは、個人的な意見ですが残念ながら

年々縮小してしまって、見るところが非常に少なくなっているのが寂しく思います。

 

しかしながら、一部新商品等も展示されていて目の保養、勉強になりました。

 

2015921151538.JPG2015921151617.JPG

越前打刃物屋の仕事 パート18 超仕上カンナ刃編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

   

     (BEFORE ビフォー)                                                                 (AFTER アフター)

 

2015911141557.JPG当店では刃物店と名乗っている以上色々な刃物を扱い又、その刃物が 201591114171.JPGのサムネイル画像  切れ止んだら蘇らせてあげるという事を信念に、色んな刃物を研いでいます。

この超仕上カンナ刃は、かんな盤と言う機械の上部に取り付け、下部にはベルトが回転しています。

その間を木材を押しやる事で、そのベルトに乗った木材が前に進みます。

上下で挟み込み、上部に取り付けた刃物で木材をカンナ掛けするという構造の機械で使われます。

                                                                                                                                                      

2015911144356.JPGこの超仕上カンナで削られた木材は、目でも確認できるぐらい綺麗に、      2015911144843.JPG

手で触るとそれはスベスベでとても気持ちが良い程、つやのある仕上がりに

なります。 

この刃物も専用の機械で摩耗した刃先を削り落とし、仕上げ砥石で刃付けをします。                                           

越前打刃物屋の仕事 パート17 穴明包丁編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

   

     (BEFORE ビフォー)                                                                 (AFTER アフター)

2015910151838.JPG2015910151944.JPGこの穴明き包丁はステンレス製ですが、錆びていますよね。

ステンレスは、錆びないと思われている方もいらっしゃると思いますが、実はステンレスは錆びにくいだけで手入れをおこたると、錆びてしまいます。

 

 

 

 

2015910152643.JPG2015910152726.JPGこの穴明き包丁の特徴は、包丁に穴が開いていることで切った材料が、包丁に付きにくい、はがれやすいという利点があります。

 

それにこの包丁にはもう一つ特徴があり、刃元から2cm程までが分厚く刃がついていません。

これは指を切ったりしない様、安全を考慮して作られた物だと思います。

 

 

2015910155512.JPG2015910155559.JPGご本人さんは、刃元まで刃がついていた方が使いやすいという事で、今回刃元まで刃先を付けました。

 

 

 

越前打刃物屋の仕事 パート16 身卸出刃包丁編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご希望にそえない場合もありますので、時間に余裕のある時をみはからってご持参ください。

お待ちしております。』

 

 

201594145618.JPGのサムネイル画像今回お預かりした身卸出刃包丁は、あまり馴染のない名前でしょうが、            20159415157.JPG

出刃包丁を薄く引き伸ばしたような見ばえの包丁です。

 

研ぎ方としては出刃包丁を研ぐのと同じように研ぎます。

 

 

 

20159414598.JPGお預かりした包丁は、ご自身で研いでおられ手に負えなくなってしまったので、                      2015941532.JPG

何とかしてほしいと持ってこられました。

 

裏がつぶれて端の輪郭が太くなっていたので、刃先から峰までを一度えぐり

端の輪郭を取り除きます。

 

後に薄い輪郭が出るぐらいまで研ぎ、仕上げます。

 

201594145956.JPG表側は刃道の幅が先にいく程細くなっていたので、幅を広げ元の様に戻し、                   20159415342.JPG

刃先も変形してたのでスムーズなRになる様、調整しました。

 

これで、これからご自身で研ぐのも、研ぎやすくなったと思います。

 

 

 

(BEFORE ビフォー)                                                                (AFTER アフター)

 

越前打刃物屋の仕事 パート15 手押しカンナ刃編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご要望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。

お待ちしております。』

 

  (BEFORE ビフォー)                                                                (AFTER アフター)

2015910144030.JPG2015910144118.JPG当店では包丁やハサミだけでなく、色んな種類の刃物を研いでいます。

この刃物もその一つで、大工さんや家具屋さんが使う木工刃物です。

三枚が同じ長さ、同じ幅のこの刃物は手押し用のカンナ刃で、かんな盤と言う機械の回転する軸の所に刃を差し込み、その軸から同じ高さの分だけ刃先を出しセットして使います。

スイッチを押すと刃をおさめた軸が高速で回転し、そこに木材を定規に沿わせながら送り出すとザラザラだった木肌が滑らかになっていきます。

                                                 

                          この刃物を研磨する専用の機械があり、荒砥石で刃先の摩耗した部分や刃こぼ

                          れした部分を削り落とし、仕上げ用の砥石で新品同様の切れ味に蘇らせます。 

201591014557.JPG2015910145545.JPG

越前打刃物屋のお客様 Hさん 身卸出刃包丁編

この身おろし出刃包丁は、お客様が当店で

ご注文をして、ご購入して頂いた包丁です。

 

あれから10年最初は、270mmあった刃渡りも

今では、250mmと20mm程短くなりました。

 

お客様自身、御商売をなさっていて包丁は

毎日の使い、手入れをされているそうですが、

思いがけず硬い物を切ってしまい大きく刃こぼれ

してしまったり、ご自身で研いでいるうちに

形が変形してしまったりした場合に、

当店に持ってきて研ぎを依頼されます。

 

とても大事に使われているのが分かります。

 

まだまだ使えます。

 

これからも今まで同様、愛着を持って使って

いただけると嬉しいです。

 

201594141932.JPG

越前打刃物屋の仕事 パート14-2 出刃包丁編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

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一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。

お待ちしております。』

 

つづき

 

 

     (BEFORE ビフォー)                                                                 (AFTER アフター) 

20159112721.JPG20159112815.JPG平の部分は、錆が取れるまで削り出しますが、必要最低限で済ませるように

心がけます。

 

 

 

 

 

 

20159112924.JPG201591121029.JPG

次に裏面ですが、裏押しの輪郭が広くなっているので、一度刃先から峰まで

をえぐってやり、端の輪郭を取り除きます。

これを裏すきといいます。

 

そして、裏押しをする事により細い輪郭に直します。

 

 

 

                           表刃の切刃の幅を切っ先にいく程広くしていくかと言うと、アゴ(刃元)の方は

                           叩き専用で使うので分厚く、切っ先(先端)さばき専用になる為幅を広げる事

                           により、刃身が薄くなり魚をさばくのに適した角度になっていくからです。

201591121121.JPG20159112123.JPG

越前打刃物屋の仕事 パート14-1 出刃包丁編

『ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、

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一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。

お待ちしております。』

 

お預かりした出刃包丁は、表面全体に錆が付いてしまっている事、 201591115030.JPG

切刃の幅が切っ先にいく程狭くなってしまった事、

裏面の裏押しが広くなった事、刃こぼれをしている事、

この4点を直してほしいと、お預かりしました。

 

刃こぼれを直すに当たり、ガタガタになった刃先を

刃こぼれしていない所まで削り落とします。                                                                                                             (BEFORE ビフォー)

 

この時、刃こぼれした部分だけを削ると変形してしまうので、20159111528.JPG

刃先全体をまんべんなく同じように削ってやります。

 

そうすることで出刃包丁としての形は維持されます。

 

しかし、刃先は分厚くなるので、薄くなるように研ぎます。

                                                              (AFTER アフター) 

切り刃の幅を、アゴから切っ先に向かうほど、

広くなるように調整していきます。 20159111534.JPG

 

この時しのぎ筋がくっきりと、つくようにしてやります。

つづく

 

 

 

                                                              (AFTER アフター)