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2014年7月

越前打刃物屋の仕事 パート1 ペティーナイフ編

2014720154519.JPGこのペティーナイフ大きく刃こぼれをしています。2014720155454.JPGのサムネイル画像

お客様曰く、ちょっと無理をしてしまい

強引に硬いものを切った結果、このような状態に

なってしまったそうです。

前のように使えるかなあという事ですが、

刃こぼれしたところまで削って刃をつけていくので、

幅は落ちて以前に比べて、少し小ぶりになりますが

                           直す価値はあると思います。

                           お預かりして、右の写真のように仕上がりました。

 

ホームページ上では刃物の研ぎは扱っておりませんが、店舗の方にお持ち頂いたものに関しては、刃物研ぎをさせていただいております。

一本一本その刃物にとっての最善の研ぎ、最高の切れ味になるよう時間をかけて再生をめざしております。

お急ぎの方には、ご希望にそえない事もありますので、時間に余裕のある時をみはらかってご持参ください。

お待ちしております。

越前打刃物屋のお客様 Bさん 包丁編

当店に一本の電話が入りました。

「Bといいますが、御社で包丁を研いでいただけますか。」

 

「はい、砥げます。」

「じゃあ、明日持っていきますので宜しくお願いします。」

 

「お待ちしております。」

で、その会話は終わりました。

 

翌日、「昨日電話したBです。」と、

当店へ来店されました。

 

持ってこられたのは、十数本の包丁でした。

 

こんなに沢山と思いつつ、一本一本刃物の状態を

チェックしながら会話のやり取りをしていると、

隣の町から来られたそうで、ホームページを見て

包丁の販売だけじゃなく研ぎもしてもらえるのではないかと

ためしに、電話されたそうです。

 

隣町の事はあまり詳しくしらないので

「隣町にも研ぎ屋さんてあるんじゃないんですか。」

と、問いかけると「ある事はあるのですが。」

 

Bさんにとって納得のいく研ぎ方をしてくれなかったそうで、

当店にやってこられたそうです。

 

それから、長いおつきあいのお客様になってくださいました。

 

ホームページ上では、選りすぐりの包丁と砥石の販売を

しておりますが、実店舗では刃物研ぎもしております。

 

是非、当店へ御来店いただき刃物が復活再生される

喜びを楽しんで下さい。

 

今後、刃物の研ぎについてもブログで詳解していきますので、

どうぞよろしくお願いします。

 

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大野市のイベント 第五陣 越前大野"とんちゃん"祭り

大野の名物ホルモン料理、通称「とんちゃん」

大野市を盛り上げようと市民が集まり

2010年に発足されました。

 

毎年夏に「越前大野“とんちゃん”祭り

~ホルモン大野城の戦い~」を開催しています。

 

今年で5回目を向かえる祭りで、全国から選りすぐりの

ホルモン料理を会場で調理し、来場者がお気に入りの店に

割り箸で投票し、ホルモン日本一を決めるイベントです。

 

今年はイメージキャラクターとして、肉の部位の名を持つ、

ホルモン王国トンダムのリーダーシロを筆頭に

忍者のシマチョウ、巫女風のハツ。

 

敵のギアラ軍団ボスのギアラ、参謀のセンマイ、戦闘員の

ハチノス、計6体が地元の為に活躍してくれそうです。

 

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日時  7月26日(土) 午前11時~午後9時

       27日(日) 午前10時~午後4時

場所  結ステーション

※投票は27日午後3時まで

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平成26年今年は、市政60年を迎えることを記念して

人を結び、時を結び、地域を結ぶ

『結の故郷 越前おおの』 ゆいのくに えちぜんおおの

をテーマに一年を通して、市民や地域が一体となって

楽しめる多彩なイベントが、開催されております。 

是非、大野に足を運んでください。  

越前打刃物屋のお客様 続・続・Aさん 砥石編

あれから数日後、Aさんはその砥石を持ってこられました。

 

それは、研ぎ台も付いた有名メーカーの砥石で

まだ未使用のものでした。

 

番数が書いてなかったのではっきりはわかりませんが、

見た目、肌触りから、おそらく中砥石になると思われます。

 

大きく刃こぼれした時は、この砥石で研ごうとすると

時間がかかりすぎてしまうので、刃こぼれしていない包丁を

研ぐときに使うといい砥石になります。

 

お祖母さんが、専門店でしっかり選んでこられたんだと思います。

 

この砥石は、水に数分浸して水分を十分吸収させます。

 

安定した場所で砥石が動かないように設置して、

刃先からは刃元まで少しずつずらしながら、カエリがでるまで研ぎます。

 

次に包丁を裏返しにして、先程と同じようにカエリがでるまで研いであげる。

 

出来るだけ裏表同じように研いで、最後にカエリをスッーと取ってやる。

 

と、言った具合に説明させていただきましたが、包丁の角度が定まらないと

かえって切れなくなりますよと言うと、

 

素人はどうしたらよいのかと尋ねられたので、『包丁とぎホルダー・

スーパートゲール』 これを包丁の背に差し込み砥石の上に置くと、

トゲールの厚みの分包丁の背が上がります。

 

刃も砥石に着けると、必然と角度が付きこの角度を保ったまま、

安定した状態で包丁を研ぐ事が出来ると説明させていただきました。

 

これなら簡単に出来そうと購入していただきました。

 

有難うございました。

 

20147617419.JPG201476174147.JPG

 

 

 

 

越前打刃物屋のお客様 続・Aさん 包丁編

それから数週間後、

 

「この間の鋏良く切れます。

学生の頃、家庭科で使っていた鋏とは

切れ方が全然違いました。

 

と、喜んで頂いたみたいで

おすすめしたかいがあったなあと思いました。

 

今日は、包丁を研いでほしいと数本持って来店されました。

 

ご家庭で、包丁研ぎ器を使って研いでいるけど、

すぐに切れやんでしまうという事だそうです。

 

左右V字型の砥石の重なり合う溝の所に、

包丁を差し込み前後に動かすというものです。

 

この研ぎ器は簡易的なもので、肉眼では見にくいのですが、

顕微鏡で見ると、鋸の刃のようにギザギザの形状になります。

 

この状態では、本当の切れ味は蘇っていません。

 

一時的に使うのであれば構わないのですが、

何回も使っていると、刃先だけを研いでいるので

刃先が分厚くなり、一段と永切れしないようになります。

 

よくプロのシェフが棒状のもので、包丁をこする場面がありますが、

これも簡易的なもので、包丁を研ぐ時間がなかったりする場合に

使われるものです。

 

時間がある時は、平らな砥石で包丁全体を研いで

切れ味を復活させます。と説明したところ、

平らな砥石持ってます。

 

祖母が花嫁道具として持たせてくれたんですけど、

使い方がよく分からないというので、

 

今度、お預かりした包丁を取りに来るときに、

その砥石を持ってきてくださいと、言いました。

 

つづく ・・・

 

 

越前打刃物屋のお客様 Aさん 裁鋏編

最近大野に嫁いでこられた、当店には初めていらした

20歳代位の女性でした。

 

「良く切れる鋏ありますか。」と言われ、

数点見ていただきました。

 

「どれがおすすめですか。」と尋ねられたので、

 

「少し高価になりますが、この鋏は裏面いっぱいに鋼がついていて

ご自身で使いにくいと思うまで使い切れます。

 

同じ様な形をした鋏は沢山ありますが、

お客様によっては握り具合や重さ、価格と

それぞれニーズが違いますので、一概には言えませんが

少し高価な物を買って、いつまでも大事に使われるというのも

選択肢の一つです。

 

洋裁のお仕事をされている方は、

好んで買われています。」と言うと、

 

「私は鋏を使う仕事をしているんじゃないんですが、

祖母から刃物を買うときは、専門店で買いなさい。」

と言われ、来店されたそうです。

 

祖母が言いたかったのは、良品を買えば失敗もしないし

大事に長く使えば、最終的には安い買い物になるという事ですねと、

ご自分で納得して高価な鋏を買っていかれました。

 

有難うございました。

 

つづく ・・・

 

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恵光作スーパーゴールド170ミリ三徳粉末ハイス包丁販売時の出来事

年齢20代ぐらいの男性、当店へは初めての来店でした。

お客様 「ホームページを見て来ました。」

店主 「有難うございます。どこからいらしたんですか。」

お客様 「福井市からです。」

店主 「福井市からわざわざいらしたんですか。」

お客様 「ええ、許容範囲です。」

福井市といえば、ここ大野市から市街地まで車で4,50分位

かかるところで、近いといえば近いが自分の感覚で言うと

結構遠いなあと思います。

店主 「何をお求めですか。」

お客様 「今、母が使っている包丁が直ぐに切れやんでしまうもので、

永切れする包丁をプレゼントしようと思いまして。」

店主 「そうですか、それなら。」と

粉末シリーズを幾つかご覧いただきました。

お客様 「そう、これこれ。」と、

170ミリの三徳包丁を手に取り

お客様 「これにします。」と、

お買い上げいただきました。

ホームページでじっくり見てきたけど、実際に手に取り

実物を見てみたかったそうです。

わざわざ遠くまでご足労いただき有難うございました。

お客様 「また来ます。今度は研ぎの方もお願いします。」と、

店を後にされました。

感謝の気持ちで一杯になった出来事です。

 

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包丁の構造 其の11 三層鋼

20145299720.jpgのサムネイル画像三層鋼、左図左端から二番目三枚合わせと同じ

構造になります。

三層鋼は、板状に延ばした鋼に同じく板状に延ばした

ステンレスで両側から挟み込んだものです。

両側から均一に研ぐこたにより、鋼の部分が出てきます。

鋼は刃から峰まで通っていますので、形のある限り

研いで使う事ができます。

家庭用料理包丁に多く使われています。

 

包丁の構造 其の10 割り込み

20145299720.jpgのサムネイル画像左図中央の両刃包丁の割り込み

この割り込みは、地金(軟鉄)の角材を加熱し

タガネでその角材に割れ目(溝)をつくり、

その溝に鋼を入れハンマーで叩き

包丁の形へと作られていきます。

鋼は包丁の半分しか入っていない為、何回か

研ぎをして鋼がなくなった時点で、この包丁の

寿命になります。

包丁の構造 其の9 全鋼

20145299720.jpgのサムネイル画像左図左端の全鋼の両刃(もろ刃)

全体が均一の鋼で作られていて、洋包丁のほとんどが

この構造でできています。

熱処理や鍛錬をすることにより、粘りが出て弾力性にとんだ

作りになります。

同時に硬度も上がり鋭い切れ味になるよう、刃先をとがらせ

仕上げられます。

材質の違いにより切れ味に差が出たり、価格にも反映されたりします。